インターネット美術館 ギャラリー華美繪
藪野 光三

【洋画家】
略歴 1927年 大阪府生まれ
旧制大阪商科大学 卒業
元神戸生絲(株)に入社、熊本工場長、取締役繊維事業本部長を歴任

示現会 会員

絵画への道(鴨居玲との出会い)
1952年3月、西宮市香枦園のF邸に下宿、そこで鴨居一家(母:茂代、姉:羊子、本人:玲)と親密になる。
時折招かれ、すき鍋を囲んだ歓談の楽しい一刻、共に24歳と何故かウマが合い、互いに絵画論や人生論を語り合ったものだ。
『絵は自分をどこ迄出せるかだ』と云った言葉を今も記憶する。

その後、互いに仕事で離別、何時しか音信途絶え、暫くして玲の自殺を知り愕然とする。
退職後、パステルで独学修行した後、70歳の手習いで始めた油彩も玲に触発されたものと云える。
未熟な画力乍ら、若き日の玲との約束が果たせたことに生かされているのを感じる。

今は亡き鴨居家の三人を偲び合掌。

『 潮目(小樽湾)』 2016年 油彩 F100号

インターネット美術館「ギャラリー華美繪」  洋画家: 藪野 光三 (やぶの こうぞう)