インターネット美術館 ギャラリー華美繪
松尾 善弘


略歴 1940年生まれ
1959年 東京教育大学漢文学科入学
1963年 同大学院修士課程入学
1967年 同博士課程入学
1975年 鹿児島大学教育学部助教授
1981年 同教授
1997年 山口大学人文学部教授に転任
2003年 同定年退職

日中 漢字・漢語・漢詩・漢文 論 Kindle版
著者:松尾 善弘
出版社:22世紀アート(2015年12月)
価格:500円(税込)

「漢字」は一字が「一形・一音・一義」から成り一語となると定義される。すると、現在世界の常識となっている「漢字は表意文字である」といういい方は漢字の半面をしか言い当てておらず、正しくは表音を含めて「漢字は表語文字である」と称するのが正しいのである。
「漢語」は、これを「ハン・ユー」と中国語音で読めば中国語の表記道具となり、「カンゴ」と日本漢字音で読んだ時、日本語の表記道具となる。両者の弁別は、「読音」による。
「漢詩」は本来、中国古代文人が古代漢語で表現した韻文作品である。その創作手法をまねて、古来、多くの日本文人や武人も漢語をものしてきた。その作品の出来不出来は、中国語の最大の特徴である「声調」から導き出された「平仄」の規則に適っているかどうかで決められる。
中国古代語の表記道具・漢字を使って表現した文章が「漢文」即ち中国古典漢文。それを訓読した時、日本古典「漢文」となる。
今後益々加速する文明社会の中で、十分に適応出来る漢字の学習法、正しい学び方で漢字を習得できる。

松尾善弘 尊孔論と批孔論 松尾善弘 西郷隆盛漢詩全集 松尾善弘 日中漢字・漢語・漢詩・漢文論

インターネット美術館「ギャラリー華美繪」  松尾 善弘 (まつお よしひろ)